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2007年6月 1日 (金)

ベトナム戦争の戦後

ベトナム戦争の「戦後」 (中野亜里=編 めこん刊)を読む。

ベトナムは旅をしたこともないし、ベトナム戦争についての知識も少ないが、当時日本の反戦運動が盛り上がり、フリーの報道写真家が活躍したくらいは知っている。

80年代後半僕が初めて出会ったベトナム人たちは日本に定住した元ボートピープルだ。彼らはベトナムの政治体制のひどさを訴えていたので、ペトナムの戦後に対してなんとなく疑問を感じていた。

報道写真家の大御所たちはベトナム戦争取材で活躍した人も多い。石川文洋さんや桑原史成さん、故人では沢田教一さん、一ノ瀬泰造さん、酒井淑夫さんなどなど。亡くなった人に関しては今もその人生がテレビドラマや映画になって小さなブームを呼んでいる。

ただ、僕の場合ベトナムへの出会いがボートピープルで当時のグエン・バン・リン書記長に批判的だったので、南ベトナムの「解放」についても、ホーチミンのような偉人に関しても、なんだかうさん臭さのようなものを感じていた。

上の世代がアメリカによる北爆に反対しベトナム人民と「連帯」しようと運動したのは理解できる。なぜなら、それは太平洋戦争中の空襲を連想するから。上の世代は実体験があるので、同情をしたのだと思う。ただ、ベトナム戦争の終結は70年代半ばである。それ以降ベトナムがどうなったかについての報告はとても少ない。もちろん90年代のドイモイ政策からはベトナムも経済的に開かれて来たので、今では観光やベトナム株の話題でベトナムの報告も多い。しかし、サイゴン陥落からドイモイまでの十数年間の報道はあまり検証されていないし、そこを重点的に撮った写真家もいない。

もっともベトナムは戦後もカンボジア進攻などずっと戦っていたので、写真家が入ろうにも共産党の報道規制が強くて入国できなかったから、という正当な理由があるだろう。

しかし、報道写真の黄金時代といった文脈でベトナム戦争を語り継ぎ続け、戦後のベトナムの状況に関心がすくなくいことや、写真家やジャーナリストを英雄的に語るのは、なんだか団塊世代?の内輪の盛り上がりみたいで、下の世代の僕にはついて行けない気がしていた。

僕が初めて外国にいった80年代後半、チベットでは民衆が中共に弾圧されていた。最初の外国がそんな風で、社会主義にうさん臭さを感じたのが原点である。その後数年のうちに天安門事件やソ連崩壊や東欧の体制崩壊がおきたので、「ああ、やっぱり」という感じで、ベトナムの体制に対しても「推して知るべし」と思っていた。上の世代のベトナム観とはえらい違いである。

ベトナム人民や南ベトナム解放戦線に連帯した人たちは今60才くらいが多いだろうか。リタイアしてベトナム観光なんかしたりしてどんな感想をもつのかな。ベトナムには行ったこと無いけど上記の本を読んで、永年の疑問も解け、ベトナムへの関心も高まった。経済の改革開放と一党独裁の点は小さな中国って感じかな? 国土全体が海沿いの分、経済が伸びてくると地理的にも条件がいいんじゃないか? 

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コメント

文革とかベトナム戦争とかって、一番弱いところだなぁ。学校じゃ教えてくれなかったしね。

9月の個展には、"たつお"を誘っていきますね。

投稿 ほんだ | 2007年6月15日 (金) 20時21分

いろいろお世話になってます。
「たつお」の印象も20年前のままなので、楽しみです。是非遊びに来て。

投稿 しばた | 2007年6月17日 (日) 22時16分

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